8月14日、アジア株式市場はまちまちの動きを見せた。ウォール街の上昇と、米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げの可能性に関する継続的な憶測が背景にある。米国財務長官スコット・ベッセント氏は9月の大幅な0.50パーセントポイントの利下げを示唆したが、CME FedWatchツールによると、0.25パーセントポイントの利下げ確率は93.8%となっている。米国では7月のインフレ率が前年同月比2.7%で横ばいとなり、市場予想を下回ったことが、FRBが9月に利下げを開始するとの見方を強めている。
オーストラリア市場は反発し、S&P/ASX 200指数は鉱業、エネルギー、金融セクターの好調に牽引され、0.80%上昇して8,897.80となった。オーストラリアの失業率は7月に4.2%に低下し、雇用は前月比24,500人増加した。一方、日本市場は下落し、日経平均株価はテクノロジー株や輸出関連株の弱さの影響を受け、1.27%下落して42,726.63となった。しかし、ソフトバンクグループは例外的に3%以上の上昇を見せた。日本の株式市場は、FRBの利下げ期待から数日間の上昇の後、利益確定売りが出て調整局面に入った。