トランプ大統領、モディ首相の誕生日に祝意　ウクライナ和平と貿易交渉を協議

ドナルド・トランプ米大統領は、インドのナレンドラ・モディ首相の75歳の誕生日を祝うため、電話会談を行いました。この通話の中で、トランプ大統領はウクライナ紛争の終結に向けたインドの支援に感謝の意を示しました。また、両国間の貿易交渉についても話し合われ、この交渉は米国の関税により難航していました。モディ首相は、トランプ大統領からの誕生日のお祝いに感謝を述べ、インドと米国の包括的かつ世界的なパートナーシップの強化に向けたインドの決意を改めて表明しました。これらの外交的なやり取りは、ニューデリーで再開された貿易交渉と並行して行われました。この交渉は、関税やその他の貿易関連の問題を解決することを目的としており、両国とも相互に有益な合意に至ることに楽観的な見方を示しています。

関連する動きとして、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏も、ウクライナ紛争終結に向けた和平努力への貢献に対して、モディ首相を含む世界の指導者たちを称賛しました。インドは、日米や中露といった特定の陣営に属さない外交政策を採用しており、地域および世界の課題において影響力を増しています。インドのGDPは2027年には日本を上回ると予測されており、経済大国としての役割が期待されています。

インドと米国の貿易交渉は、過去に米国のインド産輸入品に対する関税により緊張が生じていました。トランプ政権はインドに対し、ロシア産原油の購入削減を求める圧力を強めており、インドの関税率を引き上げる動きも見られました。しかし、インド商務省は、ニューデリーで行われた米当局者との貿易協議が「前向き」で「建設的」であったと発表しており、交渉の進展が期待されています。

インドは、ウクライナ紛争に関して、対話と外交による解決を求める姿勢を一貫して示しており、ロシアの立場に理解を示しつつ、西側寄りの姿勢を明確にしない「バランス外交」を展開しています。このようなインドの外交政策は、その国益に沿って自主的に判断する複数国主義に基づいています。インドは、国連平和維持活動（PKO）の実績を外交資源として活用し、国連での意思決定への参画を求めています。