SpaceX、24基のスターリンク衛星を打ち上げ、スターシップ10回目の飛行試験準備完了

編集者: Tetiana Martynovska 17

SpaceXは2025年8月22日、24基のスターリンクV2ミニ衛星を低軌道へ無事打ち上げました。これは同社にとって今年102回目のファルコン9ロケットによる打ち上げとなり、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から太平洋時間午前10時4分(日本時間8月23日午前2時4分)に実施されました。

ファルコン9ロケットの第1段ブースターであるB1081は、今回で17回目の飛行を完了し、「Of Course I Still Love You」と名付けられたドローン船に着陸しました。これはSpaceXのブースター着陸記録としては通算491回目となり、同社の再利用性への注力を改めて示しています。打ち上げから約62.5分後、24基のスターリンク衛星は太陽同期軌道へと展開されました。これにより、2025年だけでも1,800基を超えるスターリンク衛星が打ち上げられ、SpaceXのグローバルインターネット網はさらに拡大しました。

SpaceXはまた、2025年8月24日(太平洋時間)に予定されているスターシップ(Starship)の10回目の飛行試験に向けた準備も進めています。この試験では、スターリンクのマスシミュレーターの展開や、宇宙空間でのエンジン再点火テストなど、将来のミッションに向けた重要な能力の実証が目指されています。

スターリンクV2ミニ衛星は、従来の衛星と比較して、スラスターの推力とインパルスがそれぞれ2.4倍および1.5倍向上し、データ容量も約4倍に増加しています。これらの衛星は、より高速で信頼性の高いインターネット接続を、これまでサービスが行き届かなかった地域にも提供することを目指しています。一方、スターシップの10回目の飛行試験は、ブースターの着陸バーンテストや、宇宙空間でのエンジン再点火、そして再突入実験など、多くの重要なテスト項目が含まれており、将来の月や火星への有人ミッションに向けた重要な一歩となります。

2025年8月22日現在、SpaceXは今年に入ってから102回のファルコン9ミッションを実施しており、そのうち72回がスターリンク関連の打ち上げでした。同社は、グローバルなインターネット網の構築と惑星間探査という目標達成に向けて、着実に前進を続けています。

ソース元

  • Space.com

  • Spaceflight Now

  • Astronomy Magazine

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