BYDが第2世代「ブレードバッテリー」と超急速充電技術「FLASH」を発表:EVの常識を覆す技術革新

編集者: Nataly Lemon

BYDは第2世代のBladeバッテリーを発表しました。

中国の新型エネルギー車(NEV)大手であるBYDは、2026年3月初旬、自社開発の「ブレードバッテリー(Blade Battery)」の第2世代モデルと、それに付随する革新的な「FLASH充電」技術を発表しました。この発表は中国国内での展開を主眼に置いており、電気自動車(EV)普及の大きな壁となっている「充電時間の長さ」と「低温下での性能低下」という2つの課題を根本から解決することを目指しています。

新たに導入されたFLASH充電システムの性能は驚異的です。標準的な条件下では、わずか5分間でバッテリー残量(SOC)を10%から70%まで回復させることが可能です。さらに特筆すべきは極寒地での耐性で、マイナス30度という過酷な環境下でも、20%から97%までの充電を約12分で完了します。これは常温時と比較してもわずか3分程度の差であり、BYDの王伝福(ワン・チュアンフー)会長兼総裁は、冬場の充電効率低下や航続距離への不安を解消する画期的な進歩であると強調しました。

技術的な優位性はバッテリー本体の進化にも裏打ちされています。第2世代ブレードバッテリーは、従来モデルと比較してエネルギー密度が5%以上向上しました。これにより、「Denza Z9 GT」などの特定モデルでは、1回のフル充電で1,000キロメートルを超える航続距離を実現しています。この超高速充電を支えるため、BYDは1コネクタあたり最大1,500kWの出力を誇る「FLASHチャージャー」を開発しました。インフラ整備計画「Flash Charge China」に基づき、2026年末までに中国全土で18,000箇所の統合型ステーションを含む計20,000箇所の設置を予定しています。

BYDを世界的なバッテリーリーダーへと成長させた王伝福氏は、技術革新を通じて社会課題を解決する姿勢を改めて示しました。今回の成果の背景には、アノード(負極)内のグラファイト粒子を垂直に配列して抵抗を低減するなど、バッテリー内部構造の抜本的な見直しがあります。これにより、BYDは市場での競争軸を単なる価格競争から、圧倒的な技術的優位性の誇示へとシフトさせる構えです。

この技術発表の背景には、中国市場の複雑な状況があります。2026年2月、同社の中国国内におけるNEV販売台数は、春節(旧正月)の影響や補助金終了に伴い、前年同月比で41.1%減少しました。しかし、その一方で海外輸出は絶好調で、2026年2月の輸出台数は前年比50.1%増の100,600台に達し、初めて国内販売台数を上回りました。2026年2月から3月にかけて打ち出されたFLASH充電技術の導入は、国内需要を再燃させると同時に、国際舞台での地位をさらに強固にする戦略的な一手と言えます。

充電速度の向上だけでなく、BYDはユーザー体験と電力網の安定性にも配慮したインフラソリューションを導入しました。充電ケーブルを吊り下げた状態で保持する「T型コイルドラムシステム」を採用し、操作性を向上させています。また、充電ステーションに統合された蓄電システムが「パワーブースター」として機能し、超急速充電時に発生する局所的な電力負荷を平滑化します。これは、インフラ発展に対する同社の責任あるアプローチを象徴するものです。

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ソース元

  • IT News zu den Themen Künstliche Intelligenz, Roboter und Maschinelles Lernen - IT BOLTWISE® x Artificial Intelligence

  • Electrifying.com

  • BYD

  • CarNewsChina

  • BYD 2026

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