Raspberry Pi Foundationは、高品質なメカニカルキーボードに統合された新モデル「Raspberry Pi 500+」を発表しました。これは、2024年に発売されたRaspberry Pi 500の後継機にあたり、コンパクトなコンピューティング体験を新たな次元へと引き上げます。
Raspberry Pi 500+は、Gateron KS-33 Blueスイッチを採用したメカニカルキーボードを備え、RAL 7001シルバーグレーのステムとプログラム可能なRGBバックライトが特徴です。キーキャップはレーザーエッチングされ、文字が光を通すようにデザインされており、高級感あふれる外観を実現しています。ほとんどのアフターマーケットキーキャップセットとの互換性があり、キーキャッププーラーも付属しているため、ユーザーは自由にカスタマイズを楽しむことができます。
内部には、2.4GHzのクアッドコアArm Cortex-A76プロセッサーと16GBのLPDDR4X-4267 RAMを搭載し、様々なアプリケーションに対応できる強力なパフォーマンスを提供します。ストレージは256GBのNVMe SSDが標準装備され、Raspberry Pi OSがプリインストールされています。microSDカードスロットも備えており、拡張性も確保されています。内部コンポーネントへの容易なアクセスを可能にするツールも同梱されています。
接続性においては、Bluetooth 5.0、デュアルバンドWi-Fi、ギガビットイーサネット、40ピンGPIOヘッダー、そして最大4K解像度(60FPS)をサポートする2つのmicro HDMI出力が搭載されています。これらの包括的な機能により、ホームユース、教育、プロフェッショナルな用途まで、多岐にわたるニーズに応える汎用性の高いコンパクトコンピューターとなっています。
Raspberry Pi 500+は200ユーロで提供され、マウス、27W USB-C電源アダプター、micro HDMI-HDMIケーブル、「Raspberry Pi Beginners Guide」第5版が付属するデスクトップキットエディションは220ユーロで提供されます。この新しいモデルは、単なるコンピューターではなく、ユーザーの創造性と生産性を刺激する、洗練された体験を提供するものです。特に、企業向けにはWindows 10のサポート終了という課題に対し、低コストでセキュアな代替ソリューションとして注目されています。NComputingとの提携により、LEAF OSを搭載した仮想デスクトップ環境での利用も可能となり、IT管理の簡素化とセキュリティ強化に貢献します。この製品は、単なる技術的な進化に留まらず、ユーザーが自身の可能性を広げるための触媒となるでしょう。