2025年のラテン・グラミー賞のノミネーションが発表され、バッド・バニーが12部門で最多ノミネートを獲得し、注目を集めています。プロデューサーのエドガー・バレーラとデュオのCa7riel & Paco Amorosoもそれぞれ10部門でノミネートされており、僅差で続いています。バッド・バニーは、「Baile Inolvidable」と「DtMF」でレコード・オブ・ザ・イヤーとソング・オブ・ザ・イヤーにノミネートされています。また、アルバム「Debí Tirar Más Fotos」はアルバム・オブ・ザ・イヤー部門で候補となっています。
Ca7riel & Paco Amorosoは、「El Día Del Amigo」と「#Tetas」でレコード・オブ・ザ・イヤーとソング・オブ・ザ・イヤーの部門でノミネートを獲得しました。彼らのアルバム「Papota」もアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされています。レコード・オブ・ザ・イヤー部門では、カロルGの「Si Antes Te Hubiera Conocido」やナタリア・ラフールカデの「Cancionera」なども候補に挙がっています。アルバム・オブ・ザ・イヤー部門には、ラウ・アレハンドロ、グロリア・エステファン、アレハンドロ・サンツなどのアーティストの作品も含まれています。
ラテン・レコーディング・アカデミーは、ラテン音楽の世界的影響力の高まりを強調し、その多様性と豊かさを称賛しています。授賞式は2025年11月13日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される予定です。今回のノミネート発表は、ラテン音楽界におけるアーティストたちの多様な才能と、ジャンルを超えた革新的なアプローチが浮き彫りになっています。
特に、バッド・バニーの幅広いジャンルでの活躍や、Ca7riel & Paco Amorosoのような実験的なサウンドを持つアーティストの台頭は、ラテン音楽の進化とグローバルな影響力の拡大を示唆しています。また、ナタリア・ラフールカデやアレハンドロ・サンツといったベテラン勢の健在ぶりも、確固たる芸術性と時代を超えた魅力を証明しています。新たに設けられた「ベスト・ルーツ・ソング」部門は、伝統音楽への注目を高める可能性を秘めており、ラテン音楽の豊かなルーツと現代的なサウンドの融合に新たな光を当てています。これらの要素は、ラテン音楽が単なるトレンドに留まらず、文化的な深みと普遍的なメッセージを持つ芸術形式として、世界中でますますその存在感を増していくことを示しています。