スコットランドのバンド、ザ・デルガドスのフロントウーマンであるエマ・ポロックが、ニューソロアルバム『Begging The Night To Take Hold』を2025年9月26日にリリースすることを発表しました。このアルバムは、ポロックが昨年受けた自閉症スペクトラムの診断が大きく影響しており、自身の経験に対する深い理解をもたらしたと語っています。
この待望のアルバムには、チェリストのピート・ハーヴェイとピアニストのグレアム・スマイリーが参加しています。先行シングル「Prize Hunter」はすでにリリースされており、内省的なテーマを彩る鮮やかなベースラインが特徴です。また、「Future Tree」のような楽曲では、ポロックが日常の気晴らしや集中力の課題について考察しています。
ポロックは2025年10月にイギリスツアーを予定しており、ロンドン、マンチェスター、グラスゴーなどの都市を巡ります。これは、ザ・デルガドスが2022年に短期間再結成し、成功を収めたツアーに続くものです。ポロックは当時の経験を「素晴らしく、圧倒的だった」と振り返っています。
ポロックは2019年からこのアルバムの楽曲制作を開始しました。その間、父親の死や個人的な混乱を経験し、それがアルバム全体に響く自己発見につながりました。アルバムのタイトルは、虚無への呼びかけに言及した楽曲「Black Magnetic」の歌詞から取られています。
ピート・ハーヴェイは、キング・クレオソート、モダン・スタディーズ、ロンモンド・キャンベル、エマ・ポロック(ザ・デルガドス)、リッキー・ロス(ディーコン・ブルー)などのアーティストにストリングアレンジを提供してきた、高く評価されているストリングアレンジャー、作曲家、マルチインストゥルメンタリストです。彼はクラシックとアカデミックな音楽教育を受けた経験と、バンドでの長年の活動経験を併せ持ち、独自のスタイルを確立しています。
ザ・デルガドスは2005年に解散し、それぞれのソロ活動やグラスゴーを拠点とするインディペンデントレーベル、ケミカル・アンダーグラウンドの運営に注力していましたが、2022年夏に再結成を発表し、2023年初頭にはイギリス国内で5都市を巡るツアーを行いました。ポロックは、この再結成ツアーを「素晴らしく、圧倒的だった」と表現しています。彼女の新しいソロアルバムは、彼女の音楽的進化と個人的な洞察を深く掘り下げた作品となることが期待されています。