マレーシアの音楽シーンが国際的な舞台で注目を集めています。2025年にロサンゼルスで開催されたインターコンチネンタル・ミュージック・アワードにおいて、マレーシア出身のアーティストたちが複数の部門で受賞を果たしました。このアワードは2011年の設立以来、音楽を通じた世界的な団結と文化的多様性の促進を目指しており、今年は50カ国以上から500組を超えるファイナリストが集結しました。
サバ州を拠点とするフォークロックバンド、トゥニ・スンタンは、「ハイランダーズ」で「アジア(アジア・フォーク)部門最優秀賞」を受賞しました。彼らはドゥスン文化の保存と継承に尽力しており、その独自のサウンドと文化的な深みが国際的に評価されました。
シンガーソングライターのヒーラも、その才能を国際的に高く評価されました。「ラブ・ウィンス」で「北米(フォーク)部門最優秀賞」を獲得した彼女は、グラミー賞の投票メンバーとしても知られています。さらに、ヒーラはアトランタで開催された国際シンガーソングライター協会(ISSA)アワードでも「女性シンガーソングライター・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、その創作活動の影響力の大きさを証明しました。
ピアニストでありニューエイジ・コンポーザーのエドワード・キーは、「ライズ・アップ」で「パンゲア(ニューエイジ)部門最優秀賞」を受賞しました。彼の革新的な音楽アプローチは、このジャンルにおける新たな地平を切り開いています。
これらの受賞は、マレーシアのアーティストが国際的な音楽シーンで存在感を増していることを示しています。ヴィンセント・ヤン(アジア・ポップ部門)、TRADITOPIA(ワールド・ミュージック部門)、イザベル・ワイエン・ラム・ヨン(パフォーマンス部門・最優秀インストゥルメンタリスト)といった他のマレーシア人アーティストもファイナリストとして名を連ねており、マレーシアの音楽の多様性と豊かな表現力が世界に広がりつつあることを物語っています。この度の受賞は、マレーシアの芸術的貢献に対する世界的な評価の高まりを象徴するものです。