カタルーニャ国際ファンタスティック映画祭、通称シッチェス映画祭は、2025年10月9日から19日までバルセロナ近郊のシッチェスで開催されます。今年の映画祭は、ファンタスティック映画におけるコメディと恐怖の交差点を探求することをテーマとしています。
オープニング作品として、ジュリア・デュクルノー監督の新作「Alpha」が上映されることが決定しました。また、ファウンド・フッテージ・ホラーの「The Last Cabin」もラインナップに含まれています。さらに、女性脚本家の活躍を奨励するため、脚本賞として1万ユーロの賞金が授与される第1回ホセフィナ・モリーナ賞が新設されます。
スティーヴン・キングのファンにとっては、ハロウィンの直前にHBO Maxで配信予定の「IT: Welcome to Derry」が注目です。加えて、マイク・フラナガン監督はAmazon Prime Videoでスティーヴン・キングの小説を新たなミニシリーズとして発表する予定で、古典的なホラー物語に新たな視点をもたらすことが期待されています。
シッチェス映画祭は1968年に国際ファンタスティック・ホラー映画週間として始まり、以来、毎年途切れることなく開催されており、世界で最も権威あるジャンル映画祭の一つとして認められています。この映画祭は、ジャンル映画の革新を促進し、新しい才能を発掘するプラットフォームとしての役割を果たしています。
今年の映画祭では、ホラーとコメディの融合というテーマが特に注目されています。これは、恐怖とユーモアが密接に関連していることを示唆しており、観客に新たな視点を提供します。映画祭は、ジャンル映画の進化と多様性を祝い、世界中の映画製作者と観客が集まる活気あるイベントとなるでしょう。
さらに、マイク・フラナガン監督は、スティーヴン・キングのデビュー小説である「キャリー」をリミテッドシリーズとしてAmazon Prime Videoで展開する予定です。これはフラナガン監督がキング作品を手掛ける4度目のプロジェクトとなり、彼の独特な視点とホラーへの深い理解がどのように「キャリー」に新たな命を吹き込むのか、期待が高まっています。このシリーズは、キングの物語に新たな解釈を加えることで、現代の観客に響くものとなるでしょう。