オスカー受賞監督リチャード・トランク氏、新プロダクション「Sea Point Films and Media」を設立

編集者: Anulyazolotko Anulyazolotko

アカデミー賞受賞監督のリチャード・トランク氏が、サイモン・ウィーゼンタール・センターを離れ、自身の制作会社「Sea Point Films and Media」を設立しました。長年にわたり同センターの「Moriah Films」部門を率いてきたトランク氏は、今後、ドキュメンタリーとフィクションの両方のプロジェクトに注力していきます。

新会社はすでに2本のドキュメンタリーと1本のフィクションシリーズを開発中です。「Always 28」は、D-Day後、ナチスの捕虜となり亡くなったユダヤ系アメリカ人兵士、ネイサン・B・バスキンド氏の物語を描きます。バスキンド氏は1944年6月23日に戦死し、2024年6月に80年ぶりに発見された遺骨がノルマンディー米軍墓地に埋葬されました。また、「The Road Home」は、2023年10月7日の攻撃後、イスラエルの人々の回復力に焦点を当てます。さらに、「Toto & Coco」は、アラン・フレイムの著書に基づいた、第二次世界大戦中のパリとロンドンを舞台にしたフィクションシリーズとして制作が進行中です。このシリーズは、第二次世界大戦中にスパイとなったトト・クープマンとナチス協力者となったココ・シャネルの対照的な人生を描きます。

トランク氏は、サイモン・ウィーゼンタール・センターの「Moriah Films」部門で長年にわたり活躍し、数々の賞を受賞したドキュメンタリー作品を手掛けてきました。特に、ホロコーストや現代のユダヤ人の経験、人権問題などをテーマにした作品で知られています。彼の作品には、アカデミー賞を受賞した「The Long Way Home」(1997年)や「Genocide」(1981年)などがあります。

「Always 28」は、第二次世界大戦中にナチスによって命を奪われたネイサン・B・バスキンド氏の知られざる物語を明らかにします。彼はD-デイの後、捕虜となり、その生涯を終えました。このドキュメンタリーは、彼の遺骨を特定し、故郷へ連れ帰ろうとする非営利団体の活動を追います。

「The Road Home」は、2023年10月7日に発生した、ホロコースト以降で最も多くの犠牲者を出したイスラエルに対する攻撃後の人々の回復力に光を当てます。この作品は、生存者や解放された人質、そしてその家族や専門家へのインタビューを通じて、困難な状況下でも希望を見出し、立ち直ろうとする人々の姿を描き出します。

「Toto & Coco」は、アラン・フレイムの著書に基づいた、第二次世界大戦中のパリとロンドンの社交界を彩った二人の女性、トト・クープマンとココ・シャネルの対照的な人生を描くフィクションシリーズです。第二次世界大戦という激動の時代、一人はナチスに抵抗するスパイとなり、もう一人はナチス協力者として贅沢な生活を送りました。この物語は、戦争という極限状態における人間の選択と、その結果として現れる善と悪のコントラストを鮮やかに描き出します。

トランク氏の新たな会社「Sea Point Films and Media」は、これらの多様なテーマを持つプロジェクトを通じて、視聴者に深い洞察と感動を提供することを目指しています。

ソース元

  • The Hollywood Reporter

  • The Hollywood Reporter

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