リンダ・ハミルトン演じるドクター・ケイ：軍事科学者が「ストレンジャー・シングス」最終シーズンでイレブンを追跡

「ターミネーター」シリーズのサラ・コナー役でキャリアを決定づけた伝説的な女優リンダ・ハミルトンが、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のファイナルとなるシーズン5にドクター・ケイ役で参戦します。69歳の彼女は、極めて知的な軍事科学者を演じ、その主要なミッションは、ミリー・ボビー・ブラウンが演じるイレブンを追跡することです。

ハミルトンは、2016年のシリーズ開始以来の熱心なファンであり、この最終プロジェクトへの参加のために引退計画を棚上げしました。彼女が演じるドクター・ケイは、新たな政府の重要人物として、裏側の世界（Upside Down）に関連する事件の捜査を主導します。彼女は、シーズン4で死亡したとされるマーティン・ブレナー博士（マシュー・モディン）の後任を引き継ぐ立場にあります。

シリーズ制作者であるダファー兄弟は、ハミルトンがその役に「抑えの効かない性質」をもたらしていると指摘しています。これは、ロス・ダファーがブレナー博士について語った「イレブンに対するある種の父性的な側面」とは対照的です。ドクター・ケイにはそのような感情はなく、イレブンを単に確保すべき資産としてのみ見なしています。彼女の冷徹な視点は、物語に新たな緊張感をもたらします。

ドクター・ケイは、最終シーズンの第1話「チャプター・ワン：這い寄る悪夢」で初登場します。そのシーンでは、彼女が噛みつくのではなく絞め殺すタイプの裏側の生物を解剖している様子が描かれます。制作者陣は、彼女を恐ろしい存在としつつも、無視できない勢力だと評しています。ブレナー博士と異なり、彼女は知性だけでなく、射撃や格闘といった肉体的な対決能力も持ち合わせています。シーズン5の舞台は1987年の秋、シーズン4の出来事から1年以上が経過しており、ホーキンスは依然として政府の厳重な監視下に置かれています。イレブンは隠れてヴェクナの帰還に備えて訓練中です。

トレーラー映像では、ドクター・ケイがデモゴルゴンのような生物に向けて発砲する姿が確認でき、彼女が直接的な衝突を厭わない姿勢が強調されています。物語の重要な転換点として、シーズン前半の公開後に明らかになったのは、ドクター・ケイがイレブンの「姉妹」であるエイト／ケイリ（リネア・バーテルセン）を捕らえ、拘束していたという事実です。ケイリはシーズン2に登場し、超現実的な幻覚を作り出す能力を持っていました。

ケイリは謎の軍事基地の保管施設で発見されました。これは、ブレナー博士の実験台であったケイリの物語が未完のままであったため、大きな展開となりました。イレブンとホッパーは、ドクター・ケイの保管施設にはイレブンの能力を無力化する「クリプトナイト」のようなものがあると推測していましたが、扉の向こうにいたのはケイリ本人だったのです。

マット・ダファーが「非常に賢く、恐ろしい」と評するドクター・ケイの存在は、最終シーズンの敵対構造を強固なものにしています。彼女は、裏側の「狂気」をあらゆる手段で阻止しようとする軍事階層の一員です。イレブンを脅威とみなし、生きたまま捕獲しようとする彼女の決意は、主人公たちと真っ向から対立します。リンダ・ハミルトンは、ウィノナ・ライダー、ショーン・アスティン、ロバート・イングランドといった、シリーズに参加している80年代のアイコンたちの一員となりました。

ミリー・ボビー・ブラウンは、ダファー兄弟に対し、「イギリス出身で、大家族で、しっかりした意見を持っている」自分にチャンスを与えてくれたことに感謝の意を表しました。全8話構成の最終シーズンはNetflixで配信が開始されており、残りのエピソードは12月25日と12月31日に公開予定となっています。