カナダ出身で多くの人々に愛されるコメディアン、ジョン・キャンディの人生に迫るドキュメンタリー映画「ジョン・キャンディ:アイ・ライク・ミー」が、2025年9月4日に開幕した第50回トロント国際映画祭(TIFF)で世界初公開されました。コリン・ハンクス監督、ライアン・レイノルズ製作総指揮による本作は、映画祭のオープニングを飾り、観客に感動と笑いを届けました。
このドキュメンタリーは、キャンディの初期のコメディ活動から、「プレーンズ、トレインズ&オートモービルズ」(1987年)や「スプラッシュ」(1984年)といった象徴的な映画での活躍までを網羅しています。貴重なアーカイブ映像、ホームビデオ、そしてトム・ハンクスやビル・マーレイといった著名な俳優たちへのインタビューを通じて、キャンディの変わらぬ魅力と人間性が称賛されています。特に、「プレーンズ、トレインズ&オートモービルズ」での印象的なセリフ「アイ・ライク・ミー」にインスパイアされた本作は、彼のコメディアンとしての輝きだけでなく、個人的な葛藤にも光を当てています。
ジョン・キャンディは1994年に43歳で急逝しましたが、その死から30年以上経った今もなお、多くの人々に愛され続けています。ライアン・レイノルズは、「彼が残したのは、彼の心そのものです。それが今も私たちと共にあります」と語り、キャンディがどれほど愛されていたかを知らずにこの世を去ったのではないかと惜しんでいます。コリン・ハンクス監督は、父親であるトム・ハンクスがキャンディと「スプラッシュ」で共演した縁もあり、このプロジェクトに深い思い入れがあることを明かしています。
キャンディのキャリアにおける重要な作品としては、1987年の「プレーンズ、トレインズ&オートモービルズ」が挙げられます。この映画でスティーブ・マーティンと共演したキャンディは、その卓越した演技力で批評家からも高い評価を得ました。また、キャンディはトロント・アルゴノーツの共同オーナーでもあり、彼の所有下でチームは1991年のグレイカップを獲得するという快挙を成し遂げました。
「ジョン・キャンディ:アイ・ライク・ミー」は、10月10日(金)より、世界中のPrime Videoで配信が開始されます。この作品は、多くの人々に喜びをもたらした偉大なエンターテイナーへの、心温まるトリビュートとなるでしょう。