人気俳優ヘンリー・カヴィルが、待望の「高地人（ハイランダー）」リブート映画のプリプロダクション（製作前段階）中のトレーニング中に負傷したことが明らかになりました。このアクシデントにより、当初予定されていた主要撮影の開始が延期され、現在は2026年初頭の開始が見込まれています。
「ジョン・ウィック」シリーズで知られるチャド・スタエルスキ監督がメガホンを取るこのリブート作品は、1986年のカルト的な人気を誇るオリジナル映画を再構築するものです。カヴィルは、コナー・マクラウドという不滅のスコットランド戦士を演じ、ラッセル・クロウ、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、イドリス・エルバ、マリサ・アベラ、マックス・チャンといった豪華キャストと共に作品を彩ります。スタエルスキ監督は、この物語が数世紀にわたり大陸を股にかけた壮大な叙事詩になると語っており、不滅の戦士たちの物語に新たな息吹を吹き込むことを目指しています。
カヴィルは、この肉体的に過酷な役柄のために、以前から徹底した準備を行っており、特に剣術のスキル向上に力を入れていたことが知られています。彼の「ウィッチャー」での剣戟シーンは高く評価されており、今回の「高地人」でのさらなる進化に期待が寄せられていました。しかし、今回の負傷により、彼の万全なコンディションでの撮影開始が待たれる状況となりました。
「高地人」シリーズは、映画だけでなく、テレビシリーズや小説など多岐にわたるメディア展開でファンを魅了してきました。リブート版は、企画発表から約20年近く開発が続けられており、多くのファンがその完成を待ち望んでいます。今回の撮影延期は、作品の完成度を高めるための貴重な時間と捉えることもできます。スタエルスキ監督は、オリジナルの持つ神話的なテーマやアクションシーンの可能性を最大限に引き出し、単なるリメイクに留まらない、新たなフランチャイズの基盤を築こうとしています。
映画業界では、このような俳優の負傷による制作遅延は珍しいことではありませんが、主要キャストのコンディションは作品の質に直結するため、スタジオ側も慎重に対応を進めています。カヴィルの早期回復と、万全の体制で撮影が再開されることが、多くの関係者やファンの願いとなっています。この遅延が最終的な公開時期にどのような影響を与えるかはまだ不明ですが、関係者は皆、この壮大なプロジェクトが成功することを強く願っています。