アカデミー賞ノミネート監督グレタ・ガーウィグが、C.S.ルイスの「ナルニア年代記」シリーズ第6作となる「魔法使いの甥」の映画化プロジェクトの撮影をロンドンで開始しました。この作品はガーウィグ監督とNetflixにとって初の共同プロジェクトであり、長年愛されてきたシリーズに新たな息吹を吹き込むことを目指しています。
撮影は2025年8月13日にロンドンで開始され、2026年3月に終了予定です。米国での公開は2026年11月を予定しており、劇場公開後にNetflixで配信される予定です。本作はナルニアの創造を描く前日譚であり、ライオンのアスランが「ライオンと魔女」の物語の1000年前の世界を創造する様子を描いています。物語は1900年のロンドンを舞台に、ディゴリー・カークとポリー・プラマーという二人の子供たちがナルニアの誕生を目撃する様子を描いています。報道によると、キャストにはエマ・マッキーが白い魔女役、ダニエル・クレイグがアンドリュー叔父役、メリル・ストリープがアスラン役、キャリー・マリガンがメイベル・カーク役で出演します。当初噂されていたチャーリー・エックスシーエックスの参加は、彼女の2025年のツアーとのスケジュールの都合により実現しませんでした。
ガーウィグ監督は、2023年の「バービー」、2025年の「スノーホワイト」といった近年の成功を受けて、本作でその地位をさらに確固たるものにしています。ファンは、このナルニアの世界に対する新たなビジョンに期待を寄せています。本作の撮影は、ロンドンのバンク駅やロイヤル・エクスチェンジ周辺で行われており、セットは第二次世界大戦後の1950年代のイギリスの街並みを再現しています。これは、原作の19世紀後半の時代設定からの大きな変更点であり、今後のナルニアシリーズの展開に影響を与える可能性があり、ファンからは様々な憶測が呼んでいます。ガーウィグ監督はこのプロジェクトについて「非常に恐ろしく、同時に創造的な野心を感じる」と語っており、原作の持つ精神的な側面をより大きく、大胆に描く意向を示唆しています。この壮大な物語がどのように現代の観客に届けられるのか、注目が集まっています。