ドイツの人気ドラマシリーズ「クダム 77」が、2025年10月13日から16日までフランス・カンヌで開催されるMIPCOMで世界初公開されることが決定しました。このイベントは、ドイツのドラマが国際的なテレビ市場で存在感を高めていることを示すものです。
「クダム 77」は、1977年のベルリンのクアフュルステンダムにあるシュテラック家のダンススクールを舞台にした、家族の物語の最新章です。ゾルヤ・ゲルハルトやクラウディア・ミッシェルセンらが出演し、愛、葛藤、そして個人の成長といった普遍的なテーマを探求しています。モーリス・ヒューブナーが監督を務め、アネット・ヘスが脚本を担当。制作はUFA Fiction、国際配給はZDF Studiosが行います。初公開後には質疑応答セッションも予定されており、ドイツのテレビ制作の国際的な評価の高まりを反映しています。
「クダム」シリーズは、「クダム 56」、「クダム 59」、「クダム 63」に続く4作目となります。これまでのシリーズは、ドイツ国内だけでなく、アジア、オーストラリア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパなど30カ国以上で国際的な成功を収め、国際エミー賞にもノミネートされるなど、高い評価を得ています。
ZDF Studiosの社長兼CEOであるマルクス・シェーファー氏は、「『クダム 77』がカンヌで世界初公開されることは、ドイツのドラマシリーズがこの国際的なトップレベルでいかに重要であるかを示しています。ZDF Studiosは、この魅力的なシリーズをカタログに追加できることを誇りに思っており、前作と同様に世界中の視聴者に成功をもたらすと確信しています」とコメントしています。
MIPCOMは、エンターテイメント業界のコンテンツ市場として、テレビおよびメディアセクターにとって重要なイベントです。毎年10月に世界中のメディアおよびエンターテイメントのプロフェッショナルが集まり、最新の番組を宣伝し、コンテンツの売買を行います。2025年のMIPCOMでは、クリエイターエコノミーに焦点を当てた新しい取り組みも導入され、デジタルクリエイター、プロデューサー、プラットフォーム、ディストリビューター、ブランド間の新たな機会創出が期待されています。ドイツのテレビシリーズが国際市場でますます存在感を増す中、「クダム 77」の世界初公開は、この流れをさらに加速させるものとなるでしょう。