第82回ヴェネツィア国際映画祭は、映画芸術への多大な貢献を称え、高く評価されているガス・ヴァン・サント監督に名誉あるカンパリ・パッション・フォー・フィルム賞を授与しました。授賞式は2025年9月2日、サラ・グランデにて執り行われました。
ヴァン・サント監督の最新監督作であるクライムドラマ「デッドマンズ・ワイヤー」は、同日、コンペティション外でプレミア上映されました。本作は、1977年に起きた不動産開発業者アンソニー・G・キリツィスに関する実話に基づいた物語で、ヴァン・サント監督にとっては7年ぶりの監督復帰作となります。
「デッドマンズ・ワイヤー」では、キリツィス役をビル・スカルスガルドが演じ、デヴィッド・モンゴメリーやアル・パチーノといった豪華キャストが脇を固めています。批評家からは、ヴァン・サント監督の演出手腕とキャスト陣の演技に称賛の声が寄せられており、肯定的な評価を受けています。本作は、2025年9月4日から14日まで開催されるトロント国際映画祭でも上映される予定です。
カンパリ・パッション・フォー・フィルム賞は、映画制作への情熱を原動力とし、物語芸術に不朽の足跡を残した人物に贈られる賞です。ヴァン・サント監督は、「パッション・フォー・フィルム賞を受賞できることを心から光栄に思います。私の作品を認めてくださっただけでなく、世界有数の映画祭という素晴らしい機関を支援してくださったことに感謝しています」と受賞の喜びを語りました。
第82回ヴェネツィア国際映画祭は、アルベルト・バルベーラ監督の指揮のもと、2025年8月27日から9月6日まで開催され、多様な国際映画作品を上映し、映画界の才能を称えています。ヴァン・サント監督の功績は、インディペンデント映画の新たな地平を切り開き、後進の監督たちに多大な影響を与え続けています。