フルガダ・ユース映画祭、2025年の日程と新設の観光映画コンペティションを発表

編集者: Anulyazolotko Anulyazolotko

エジプトの紅海沿岸に位置するリゾート地フルガダで、第3回フルガダ・ユース映画祭が2025年9月25日から30日まで開催されることが発表されました。この国際的な映画祭には、30カ国から集められた58本の作品が上映される予定です。

今年の映画祭の大きな特徴として、2024年と2025年に制作された短編および長編映画を対象とした、新たな「観光映画コンペティション」が新設されました。このコンペティションは、映画の力を活用して観光を促進することを目的としています。

映画祭会長で脚本家のモハメド・エルバスーシ氏は、映画と観光の相互作用について議論する「観光と映画:統合か対立か?」と題されたセミナーも開催されることを明らかにしました。このセミナーには、エジプト国内外の著名な映画関係者が登壇する予定です。また、映画制作に関するトレーニングワークショップやマスタークラスもフルガダ文化宮殿で実施されます。

フルガダ・ユース映画祭は文化メディア財団「フノン」が主催し、文化省、若者スポーツ省、紅海県、観光振興庁などが後援しています。これは、エジプトが映画をソフトパワーおよび経済成長の推進力と位置づけ、国内映画産業の活性化を目指す国家戦略の一環です。エジプト政府は映画スタジオの近代化や映画遺産のデジタルアーカイブ化にも注力しており、本映画祭は若手才能の発掘・育成、国際的な文化交流の促進に貢献することが期待されています。

今年の映画祭では、エジプトおよびアラブ映画界への多大な貢献で知られる女優ガーダ・アデル氏が、オープニングセレモニーで特別功労賞を受賞することが決定しました。彼女のキャリアと業界への貢献が称えられます。

2023年の第1回開催以来、本映画祭は若手映画製作者の作品を紹介し、映画文化の普及に努めてきました。特に、観光映画コンペティションの導入は、エジプトの豊かな自然景観や文化遺産を映像で世界に発信し、観光客誘致につなげる新たな試みとして注目されています。エジプトは、映画を通じたプロモーションの重要性を認識しており、本映画祭はそのためのプラットフォームとして機能します。作品の応募締め切りは2025年7月15日、選出作品の提出締め切りは8月15日です。

ソース元

  • Libération

  • Hurghada Youth Film Festival launches tourism film competition

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