フランスの高級ブランドグループ、ケリングとカタールの投資ファンドMayhoolaは、共同所有するファッションハウス、バレンティノの売却を検討しているとの報道を否定しました。MayhoolaのCEO、ラシッド・モハメド・ラシッド氏は、「このニュースは事実ではない」と述べています。
ケリングは2023年にバレンティノの30%の株式を取得し、2028年までに残りの70%を取得するオプションを持っています。この取引は、ケリングの戦略的見直しの一環として、負債の増加や高級品需要の減速、株主からの圧力などの要因を背景にしています。
バレンティノは、2023年に売上高が前年同期比で減少し、CEOジャコポ・ヴェントゥリーニ氏が休職中であることも報告されています。さらに、2024年3月にはクリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ氏が退任し、元グッチのアレッサンドロ・ミケーレ氏が後任として就任しました。
ケリングとMayhoolaは、バレンティノの将来に関する戦略的な方向性を模索しており、ブランドの価値向上と市場での地位強化を目指しています。