まれな原子核の発見が新たな量子領域を開く

国際的な研究チームは、ガドリニウム150の原子核内のまれな脈動構造を直接観察することにより、画期的な成果を達成しました。この発見には、サリー大学（英国）と国立物理学研究所（NPL）の研究者が参加しており、量子世界への新たな視点を提供します。希土類金属の放射性同位体であるガドリニウム150は、内部の粒子の同期運動により脈動する洋梨型の原子核を示します。研究者が呼ぶこの「フェムトスコープ」により、科学者はこれらの脈動中に放出されるガンマ線を測定することにより、原子レベルで物質を調べ、独自の構造的な「指紋」を明らかにすることができます。主任研究員のパトリック・リーガン教授は、この発見は既存の理論に挑戦し、原子内の陽子と中性子の相互作用に関する新たな洞察への道を開くと述べています。潜在的な応用には、無損失電力伝送のための超伝導体の進歩、原子力エネルギーにおける制御された反応、および医学におけるMRIのための改善された造影剤が含まれます。