ルーマニアで発見されたダキアの銀の宝物

ルーマニアのブレアザ近郊で、金属探知機を使用していた2人の男性が、ダキアの銀の遺物のコレクションを発見しました。発見されたものには、ブレスレット、装飾品、ネックレス、ベルトが含まれ、総重量は550グラムです。専門家は、これらの精巧に作られた品々は、ダキア社会で高い地位にあった人物のものだと考えています。

ダキア人は、主に現在のルーマニアとモルドバの地域に住んでいた古代の人々でした。彼らの王国は紀元前60年から紀元106年まで存在し、ローマ帝国と頻繁に紛争を繰り返しました。トラヤヌス帝は最終的にダキアを征服し、3世紀後半まで続くローマの属州を設立しました。

ディオニシエ・アウレル・モルドバンとセバスティアン・アドリアン・ザハンは、彼らの発見を当局に報告しました。遺物は現在、ムレシュ郡立博物館の管理下にあります。宝石類は、忘れられた神への捧げ物として、または戦時中に隠されたものとして、千年以上前に意図的に埋められたと推測されています。