ロシアのタタールスタンで、高速道路建設に先立ち行われた考古学的調査で、ボルガル・モンゴル時代以前から黄金のオルダ時代に遡る重要な発見がありました。発掘調査では、「ソコンスキーI墓地」と「ソコンスキーII墓地」の2つの墓地と、西暦10世紀から14世紀に遡る集落「ソコンスキーIV集落」が発見されました。複合施設には、チヤリク文化に関連する要素も含まれています。
考古学者は、ろくろ成形された陶器の破片、骨の残骸、石臼、人骨を含むピット墓など、さまざまな遺物を発見しました。タタールスタンの文化遺産保護を担当する委員会の委員長であるイヴァン・グシチンは、発見された考古学的遺跡は国の保護下に置かれると述べました。複合施設の南部では、19世紀後半から20世紀初頭の発見もあり、その後の集落活動を示唆しています。ヴォルガ・ブルガリアは7世紀に設立され、13世紀にモンゴル人に征服されるまで、ヨーロッパとアジアの間の主要な貿易センターとなりました。