天文学者たちは、455光年離れた場所にあるPSR J1928+1815という珍しい連星系を発見しました。このシステムは、ヘリウム星の周りを公転するミリ秒パルサーを特徴とし、恒星の進化に関する前例のない洞察を提供します。
中国の500メートル球面電波望遠鏡(FAST)で行われた観測により、パルサーが急速に回転し、10.55ミリ秒ごとに1回転を完了することが明らかになりました。パルサーと伴星は、わずか112万キロメートル離れた、3.6時間の短い軌道でお互いを周回しています。これは、水星が太陽にいるよりも約50倍近い距離です。
このシステムは、「共通外層」段階を経て形成されたと考えられています。この段階では、パルサーが伴星の内部をらせん状に移動し、外層が放出され、ヘリウムコアが残されました。2025年5月22日に*Science*誌で報告されたこの発見は、連星の進化に関する理論モデルを裏付け、銀河系には16〜84個の同様のシステムが存在する可能性があることを示唆しています。