カリフォルニア州とオレゴン州では、乾燥した雷が新たな火災の発生源となる可能性が依然として高く、複数の大規模な山火事が現在も活動中です。
カリフォルニア州シエラ国立森林公園のガーネット火災は8月24日に発生し、36平方キロメートルの植生を焼き尽くし、鎮火には至っていません。バルチキャンプコミュニティと重要な水力発電施設を保護するための取り組みが進められています。
ナパ郡では、8月21日に発生したピケット火災が約27.5平方キロメートルを焼失し、鎮火率は17%にとどまっています。複数の地域で避難命令が継続されており、火災の原因は調査中です。この火災は、2020年のグラス火災の焼失地域に近い場所で発生しており、ワイン生産地であるナパバレーへの影響が懸念されています。
一方、オレゴン州デシューツ郡とジェファーソン郡で8月21日に発生したフラット火災は、88平方キロメートルに延焼し、鎮火率は7%です。涼しい気温と降雨が一部で鎮火に貢献し、一部の避難命令は解除されました。しかし、強くて予測不能な風と乾燥した燃料が、地域全体の鎮火努力を困難にしています。この火災により、4棟の住宅と6棟の建物が焼失しました。
カリフォルニア州の山火事シーズンは、例年よりも早く、そして激しくなる傾向が見られます。特に、春先の乾燥と高温が燃料の乾燥を早め、火災の拡大を助長しています。シエラネバダ山脈の高地では、例年よりも早い時期に森林火災が発生しており、高地の森林の脆弱性が浮き彫りになっています。乾燥した風、雷、そして熱波が、州全体の山火事の主な引き金となると予想されています。8月と9月にかけて、大規模な火災活動が平年を上回る可能性が高いと予測されています。特に、南カリフォルニアでは、長引く干ばつ、豊富な草、そして沿岸部の湿度の低下が火災のリスクを高めています。北カリフォルニアでは、開発中のフラッシュ干ばつと早期の乾燥が、状況を急速に悪化させており、高地の森林と低地の草原の両方が懸念されています。昨年と比較して、特にシエラ山脈南部や内陸部での大規模な森林火災の可能性が高まっています。モデルは、早期かつ活発なシーズンを示唆しており、9月までリスクが高い状態が続くと見られています。