2025年5月に発生した大規模な地磁気嵐により、地球の上層大気において、スポラディックE層として知られる金属豊富な電離雲が出現しました。これらの雲は、電離した物質で構成されており、海抜90〜120キロメートルの間に形成されました。
九州大学の研究が、最近Geophysical Research Lettersに掲載され、母の日の地磁気嵐の間のこれらのスポラディックE層の活動の活発化について詳しく述べています。この研究は、嵐の回復期に、これらの層が東南アジア、オーストラリア、南太平洋、および東太平洋地域上空で大幅に強化されたことを示しています。
研究者らは、雲が最初に高緯度で検出され、その後、より低い緯度で連続して出現するという、独特の伝播特性を観察しました。このイベントは、太陽活動と地球の大気との間の複雑な関係を強調し、宇宙天気予報とその通信システムへの影響に関する洞察を提供します。