2025年5月17日（土）、コロラド州および米国の一部地域で謎の白い光が現れ、当初はまれな大気現象と誤認されました。その光は、オーロラに満ちた空を切り裂く巨大なスポットライトのようでした。写真家のマイク・レウィンスキーは、コロラド州クレストーンからその現象を捉え、地球の大気圏に再突入するロケットを彷彿とさせる明るい光線だと説明しました。
その後、この光は中国の朱雀2号ロケットの上段が原因であることが確認されました。朱雀2E Y2キャリアロケットは、中国北西部の酒泉衛星発射センターから午後12時12分（GMT午前4時12分）に打ち上げられ、同社の声明によると、朱雀2シリーズの5回目の飛行となりました。ランドスケープ社が酒泉衛星発射センターから打ち上げたロケットは、6基の衛星を軌道に運びました。
天文学者のジョナサン・マクダウェルによると、白い光は約250kmの高度での燃料放出の結果でした。この現象は、ロケットの打ち上げが、通常とは異なる、時には混乱を招く天体現象を引き起こす可能性があることを浮き彫りにしています。同様の事例は、SpaceXのファルコン9の打ち上げでも発生しており、UFOと誤認される青い螺旋状の光を作り出しています。