8月18日、フロリダ州オーランドのエプコットで目撃された空に浮かぶ明るい球体は、SNSで拡散され、未確認飛行物体（UFO）ではないかとの憶測を呼んでいます。しかし、専門家や多くのインターネットユーザーは、この現象がSpaceX社のロケット打ち上げに関連している可能性が高いと指摘しています。
エプコットから約97キロメートル離れたケープカナベラル宇宙軍基地では、SpaceX社によるロケット打ち上げが頻繁に行われています。特に8月は、スターリンク衛星の打ち上げが複数予定されており、8月11日にはアマゾン向けのカイパー衛星の打ち上げも実施されました。これらの打ち上げ、特に夜間に行われるものは、地上から遠く離れていても、その光跡が空に奇妙な光景を作り出すことがあります。
目撃者の一人であるモーガン・ヒルズマン氏は、当初UFOの可能性を疑っていましたが、多くのインターネットユーザーがSpaceXのロケット打ち上げの可能性を指摘しました。実際、8月22日にはバンデンバーグ宇宙軍基地から、27日にはケープカナベラルからスターリンク衛星の打ち上げが予定されており、これらの打ち上げの光景が目撃された球体と類似しているという意見が多く見られました。
過去にも同様の事例は報告されています。2024年12月には、エプコット上空で同様の輝く赤い球体が目撃され、ファルコン9ロケットの打ち上げに関連するものだと説明されました。これらの事例は、宇宙活動が私たちの日常生活に与える視覚的な影響が増していることを示唆しています。
専門家は、宇宙開発の進展に伴い、ロケットの噴射や衛星の軌道投入などが、地上からは説明のつかない光景として観測されることがあると指摘しています。現時点では、エプコット上空で目撃された球体が地球外生命体由来であるという確固たる証拠はありません。科学的な説明が可能な場合でも、未知の現象は私たちの想像力を掻き立て、宇宙への探求心を刺激します。