ブラジリア上空の未確認飛行物体、連邦警察が捜査開始

編集者: Uliana S.

2025年8月14日の夜、ブラジルの首都ブラジリア上空、特に連邦議会議事堂付近で、複数の発光物体が目撃され、その映像がソーシャルメディア上で拡散されました。これらの物体は断続的に点滅し、方向を変える様子が捉えられており、連邦警察(PF)は現在、この映像の分析を進めています。

目撃された映像によると、少なくとも3つの明るい物体が、連邦議会議事堂および省庁長官広場の上空を繰り返し移動していたとされています。これらの光は午後8時30分頃に撮影されたとみられています。この現象について、電子工学技師で未確認異常現象(UAP)の専門家であるロニー・ヴェルネ氏は、当初、都市の照明を反射した鳥である可能性を示唆しましたが、ブラジルでのこのような現象は、北半球と比較して稀であるとも指摘しています。

一方、ブラジルUFO学者委員会(CBU)のチアゴ・チケッティ会長は、現時点で明確な説明がない限り、これらの物体はUFOとして分類されるべきだと述べています。また、チケッティ氏は、翌日からの「マルチャ・ダス・マルガリーダス」という大規模な農村女性のデモ行進を控えていたことから、当局による地域監視のためのドローンが使用されていた可能性も推測しています。「マルチャ・ダス・マルガリーダス」は、ブラジルの農村女性労働者による隔年開催される重要なデモ行進で、2025年8月15日と16日にブラジリアで開催され、10万人以上の参加が見込まれていました。

ブラジルでは、UFOやUAPに関する関心が高く、過去にも連邦警察や空軍による調査が行われてきました。1977年の「オペレーション・ソーサー」や、1996年の「ヴァルジンハUFO事件」などは、ブラジルのUFO研究史において特筆すべき事例です。科学的な観点からは、ブラジリア大学の天文学者アドリアーノ・レオーネス氏は、このような空中の光について、高速で大気圏に突入して摩擦で発火する「流星」や、使用済み人工衛星やロケットの部品が大気圏に再突入する「宇宙デブリ」の可能性を指摘しています。特に、最近観測された現象については、スペースX社のファルコン9ロケットのステージの再突入との関連性が分析されています。

今回の連邦警察による捜査は、ブラジルの空域における未確認現象に対する公式な関与を示すものです。専門家による様々な見解や科学的な説明の可能性が提示される中で、この現象の真の性質を解明するための継続的な調査と分析が期待されています。

ソース元

  • NOTICIAS - LA JORNADA

  • G1

  • Governo Federal

  • Minuto MT

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