コロンビアのカリ市は、2025年も引き続き「世界のツリーシティ」としての地位を維持しており、都市の緑化と樹木の保護に向けた取り組みを強化しています。市は384,000本を超える公共の木々を擁し、コロンビアで最も緑豊かな都市の一つとしての評判を確固たるものにしています。
環境管理行政局(Dagma)は、樹木の管理向上を目指し、2025年の最初の100日間で1,052件の樹木の健康と安全に関する事案に対応しました。また、3月には1,000本以上の樹木が再生されました。市民からの病気や危険な木の報告、専用WhatsAppラインを通じた連絡は、迅速な介入を可能にし、地域社会と当局間の連携を深めています。さらに、Dagmaはソニック・スキャナーやルート・トモグラフといった先端技術を導入し、樹木の内部状態を評価しています。これらの努力は、FAO(国連食糧農業機関)とアーバー・デー財団から授与された「世界のツリーシティ」の指定を維持するために不可欠です。
カリ市の都市林は、年間約9,003トンの酸素を生成し、その経済的価値は2.1兆ペソと推定されています。都市林は、エネルギーコスト削減、雨水管理改善、大気浄化など、多岐にわたる環境的・経済的利益をもたらしており、市の回復力と住みやすさに貢献しています。カリ市は、持続可能な都市環境の育成と「世界のツリーシティ」としての地位維持に向け、市民参加と先進技術を活用した緑化への投資を継続しています。