8月15日、S&P500指数は終値で6,445.76を記録し、今年18度目の最高値更新を果たしました。この上昇は、テクノロジーセクターからの堅調な決算発表と、連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和策への期待感に支えられています。FRBは9月の利下げに踏み切るとの見方が市場で大勢を占めており、これは労働市場の減速とインフレ率の落ち着きを背景としています。しかし、7月の生産者物価指数(PPI)は予想を上回る0.9%の上昇を示し、卸売物価の上昇圧力が続いていることを示唆しました。この不確実性は、市場の変動性を示すVIX指数が一時的な低迷を経て38.08まで急騰したことにも表れています。
個別企業の動向では、バークシャー・ハサウェイがユナイテッド・ヘルス・グループに新たな投資を行ったことが発表され、同社の株価は12%急騰しました。一方、応用材料(Applied Materials)は、中国市場での需要の消化や顧客の投資タイミングのずれを理由に収益と利益の減少予測を発表し、株価は15%下落しました。商品市場では、原油価格は1バレル63.54ドルまで値を下げ、金先物は1オンス約3,384ドル近辺で取引されました。