2025年8月13日、主要な米国株価指数は新たな最高値を記録しました。これは、連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを実施するとの期待が高まったことが主な要因です。S&P 500指数は0.3%上昇して6,466.58ポイント、ナスダック総合指数は0.1%上昇して21,713.14ポイントとなり、両指数とも過去最高値を更新しました。ダウ工業株平均は1%上昇し、44,922.27ポイントで取引を終えました。
この市場の急騰は、7月のインフレデータが予想を下回ったことに後押しされました。消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%の上昇にとどまりましたが、食品とエネルギーを除くコアCPIは3.1%の上昇となり、6ヶ月ぶりの高水準を記録しました。これは、インフレ圧力が依然として根強いことを示唆しています。インフレへの懸念が続く中、投資家のセンチメントは楽観的であり、FRBの利下げが景気を下支えすると見込まれています。CMEのFedWatchツールによると、9月の利下げ確率は99.8%に達しており、市場はほぼ確実視しています。
一方、ベトナム市場では、ホーチミン証券取引所のVNインデックスが0.21%上昇して1,611.60ポイント、ハノイ証券取引所のHNXインデックスは1.16%上昇して279.69ポイントとなりました。VNインデックスは過去1ヶ月で9.60%上昇しており、前年同月比では30.99%の上昇となっています。市場関係者は、9月のFTSEによる市場見直しでの格上げへの期待も、市場の勢いを後押しする要因になると見ています。世界的に見ても、投資家心理は改善しており、多くの市場で株価が上昇しています。米国のインフレデータが予想を下回り、FRBの利下げ期待が高まったことが、世界的なリスクオンセンチメントを醸成しています。しかし、地政学的なリスクや関税の影響によるインフレの持続性については、引き続き注視が必要です。