2024年7月2日、米国証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのデジタル大型時価総額ファンド(GDLC)のスポット上場投資信託(ETF)への転換を承認しました。これは、米国でETFとして取引される初のマルチ暗号資産バスケット指数となります。(出典:フィナンシャル・タイムズ、2024年7月2日)
2018年2月に開始されたGDLCは、約7億5500万ドル(約1100億円、2024年7月3日時点の為替レートで計算)の運用資産を集めています。このファンドは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)のパフォーマンスを追跡します。承認時点でのポートフォリオのウェイトは、ビットコインが約80%を占めていました。(出典:フィナンシャル・タイムズ、2024年7月2日)
一方、ビットワイズ・アセット・マネジメントによるBitwise 10 Crypto Index Fund(BITW)のETFへの転換申請は、現在も審査中で、新たな期限は2025年3月3日に設定されています。2017年11月に開始されたBITWは、時価総額加重で上位10の暗号資産へのエクスポージャーを提供しています。2025年6月30日時点では、非GAAPベースの運用資産は約7億7500万ドル(約1200億円、2025年6月30日時点の為替レートで計算)と報告されています。(出典:フィナンシャル・タイムズ、2024年7月2日)
今回の承認は、暗号資産市場における新たな一歩として、日本の投資家の皆様にとっても注目すべき動きと言えるでしょう。暗号資産投資のリスクを理解した上で、ポートフォリオの一部として検討することも可能かもしれません。今後の市場動向を注視し、情報収集を怠らないことが重要です。