2025年8月、モントレー・カー・ウィークにて、特別なフェラーリ Daytona SP3 Tailor Madeがオークションに登場し、2600万ドルという驚異的な価格で落札されました。この記録的な取引は、オークションで落札された新車としては史上最高額となり、フェラーリのオークション史上でも最も高価なモダンフェラーリとなりました。
「599+1」と名付けられたこの特別な一台は、カーボンファイバーとジァッロ・モデナ(イエロー)のツートンカラーのボディに、グロスブラックのアクセントが施された、他に類を見ないデザインが特徴です。ブランド初となるボディ全体に広がる「フェラーリ」のロゴグラフィックも注目に値します。
インテリアには、リサイクルタイヤから作られた革新的なQ-Cycleファブリックと、F1グレードのカーボンファイバーが使用されており、フェラーリのレーシングヘリテージを強調しています。この特別な車両の売上金は、全額フェラーリ財団に寄付され、世界中の教育イニシアチブや、Save the Childrenとの協力関係など、グローバルな教育支援活動に充てられます。
このDaytona SP3は、フェラーリの「アイコナ」シリーズの限定生産モデルであり、その中でも特別な「テイラー・メイド」プログラムによって、オリジナルの599台の生産枠を超えて製作された唯一無二の存在です。このプログラムは、顧客が自身の個性と好みに合わせてフェラーリをカスタマイズできる特別な機会を提供します。
車両は2.85秒で時速100kmに達し、最高速度は時速340kmを超えるパフォーマンスを発揮します。フェラーリの伝統的なV12エンジンを搭載し、そのパワフルな走りは健在です。
この記録的なオークションは、自動車業界におけるラグジュアリーと慈善活動の融合を示すものであり、教育と地域再建への多大な貢献の象徴として、この車の遺産を確固たるものにしました。落札者は、単に希少な機械を手に入れただけでなく、教育への変革的な貢献の証を手にしたのです。