リグーリア州は、2025年9月25日から26日にかけてローマで開催された世界観光イベント(WTE)において、ユネスコ世界遺産を前面に打ち出し、その豊かな文化遺産を国際市場に紹介しました。このイベントは、2025年のジュビリーイヤーと重なり、壮大なサント・スピリト・イン・サッシア記念複合施設で開催されました。
州は、ジェノヴァのパラッツィ・デイ・ロリ、ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレ、そしてその島々といったユネスコ世界遺産としての認定を強調しました。さらに、ユネスコ・グローバル・ジオパークに認定されているベイグア公園や、乾燥石積み技術といった、文化と持続可能な観光へのリグーリア州の取り組みを示す要素も紹介されました。
リグーリア州観光担当副大臣であるルカ・ロンバルディ氏は、WTEへの参加が、州独自のユネスコ遺産を披露することで国際的な地位を強化する機会であると述べました。この取り組みの目標は、年間を通じて質の高い観光客を惹きつけ、地域経済と観光セクターに貢献することです。
イベントのハイライトの一つは、約50名の国際的なバイヤー(米国、ドイツ、英国など)と、ユネスコ世界遺産地域から来た10のリグーリア州の事業者とを結びつけるB2Bワークショップでした。この機会は、ビジネスチャンスを育み、リグーリア州の文化および持続可能な観光への海外からの関心の高さを再確認するものでした。
WTEは、複数の省庁やイタリア政府観光局(ENIT)の支援を受けており、国際的な観光プロモーションの主要なイベントです。ジェノヴァでの開催に続き、ローマでの開催は、ジュビリーイヤーと、世界遺産リストに新たに加わったアッピア街道の存在によって、さらにその価値を高めました。
ロンバルディ氏は、ユネスコ認定は強力なアピールであると同時に責任でもあると締めくくり、リグーリア州の遺産を効果的に伝え、保護し、持続可能な形でアクセス可能にすることの重要性を強調しました。このイベントは、リグーリア州が持つ比類なき遺産の価値を世界に示し、未来への架け橋となる機会となりました。乾燥石積み技術は、単なる建築技術ではなく、自然との調和と持続可能性の証として、地域社会に深く根ざしており、世代から世代へと受け継がれています。これは、環境と人間との調和を示す模範であり、現代社会が求める持続可能な発展のあり方を体現しています。