シリアでは、2024年12月にアサド政権が崩壊し、新たな政治体制の構築が進められています。暫定政府を主導する「シリア解放機構」の指導者は、総選挙の実施までに最長4年を要する可能性があると述べています。これは、包括的な人口調査や法制度の再構築など、選挙実施に向けた準備が必要であるためです。
一方、反体制派の政治組織「シリア国民連合」の指導者は、2年以内に自由選挙を実現する意向を示しています。選挙実施後は、同組織は解散し、国内の政治競争に参加する考えを表明しています。
これらの動きは、シリアの政治的移行と再建に向けた重要なステップと位置付けられていますが、国内の安定化や国際社会との協力など、多くの課題が残されています。