香港国際空港、スーパー台風「ラガサ」接近で36時間の閉鎖を発表
編集者: gaya ❤️ one
香港国際空港(HKIA)は、今年最強クラスとされるスーパー台風「ラガサ」の接近に備え、2025年9月23日午後6時から25日午前6時までの36時間にわたり、全ての旅客便の運航を一時停止すると発表しました。これは近年の空港閉鎖としては最長となります。
スーパー台風「ラガサ」は、中心付近の最大風速が時速230キロメートルに達し、フィリピン北部を通過後、香港および中国南部沿岸に向かっています。合同台風警報センター(JTWC)の予測では、最大瞬間風速は時速270キロメートルに達する可能性もあり、その破壊力は過去の台風と比較しても非常に大きいとされています。特に、2018年の台風「マンクート」が香港に甚大な被害をもたらしたことを考えると、今回の「ラガサ」に対する警戒は極めて高いものがあります。
この36時間の閉鎖により、約700便の欠航が見込まれています。キャセイパシフィック航空は500便、香港エクスプレスは100便、香港航空はさらに90便のキャンセルを発表しており、数万人の旅行者に影響が出ると予想されます。航空会社各社は、チケットの変更手数料を免除するなど、影響を受ける乗客への配慮を示しています。過去には、2023年9月の台風「サオラ」で20時間、2025年7月の台風「ウィファ」で13時間の閉鎖がありましたが、今回の36時間は記録的な長さです。
フィリピンでは、台風「ラガサ」の接近に伴い、首都マニラを含む広範囲で業務や授業が停止され、1万人以上が避難しています。これは、自然の猛威が広範囲に影響を及ぼすことを示唆しています。
香港国際空港は、年間約5800万人の旅行者を迎え、1日あたり約1,100便を運航する世界有数のハブ空港です。空港管理局は、台風接近に伴う準備作業をすでに開始しており、香港天文台も警戒信号の発令を予定しています。空港の3滑走路システムは、年間の処理能力を50%向上させており、こうしたインフラの強靭さが、困難な状況下での対応能力を高めています。この空港閉鎖は、自然災害に対する都市全体の備えと、そのインフラの重要性を改めて浮き彫りにしています。
今回の空港閉鎖は、自然の力に対する敬意と、人々の安全を守るための周到な準備がいかに重要であるかを示しています。この出来事は、予期せぬ事態に直面した際の、組織的な対応と回復力の重要性を物語っています。
ソース元
Reuters
Business Today
Malay Mail
Dim Sum Daily
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