NASAのニコル・エイス宇宙飛行士、珍しい大気現象の画像を公開

編集者: Tetiana Martynovska 17

NASAの宇宙飛行士、ニコル・エイス氏が、2025年7月3日に撮影した、珍しい大気現象の写真を公開されました。

これらの写真は、地球の上層大気で発生する「スプライト」と呼ばれる現象を捉えたものです。スプライトは、雷の一種である「一過性発光現象」の中でも特に珍しく、高度80km以上の高空で発生します。強力な雷雲から地表への落雷が引き金となり、秒速約100~140kmの速度で広がり、その範囲は最大50kmに達します。スプライトの持続時間は、200~300ミリ秒とされています。

スプライトという名称は、大気中の窒素が励起されることによって生じる、特徴的な赤色に由来しています。

巨大スプライトは、通常のスプライトや、スプライトと似た現象(例えば、スプライトと同時に見られることの多い「ハロ」など)とは区別されます。ハロは、雲の上部から宇宙空間の端へと広がる閃光です。この現象の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、巨大スプライトが地球の大気中の様々な成分のバランスに影響を与えていると考えられています。

この現象を捉えた写真は非常に珍しく、巨大スプライトは2002年頃に初めて記録されました。

以前、2025年6月27日には、国際宇宙ステーションも同様の現象を捉え、「地球上で最も高い雷」として知られています。これは、このような大気現象の珍しさとユニークさを裏付けています。

このような現象の研究は、大気中の電気的プロセスとその環境への影響をより深く理解する上で役立ちます。日本の皆様にとっても、地球環境への関心は高く、この研究が今後の地球環境保全に貢献することを期待いたします。

ソース元

  • Universe Space Tech

  • UNIAN

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