Blue Canyon Technologies（RTXの子会社）は、最新かつ最大の宇宙船バス「Saturn-400」を発表しました。この大型衛星バスは、顧客にミッション目標に対する柔軟性と信頼性を提供するために設計されており、構成や打ち上げロケットによって最大600kgのペイロード容量を誇ります。これにより、より高度な機器や大型センサーの統合が可能となり、地球観測やミサイル追跡などの複雑なミッションに対応します。
Saturn-400は、機敏性と安定性を向上させるためのオプションとして、制御モーメントジャイロ（CMG）を内蔵した姿勢制御システムを初めて搭載しています。CMGのオプションを選択しない顧客向けには、3つのリアクションホイールオプション（RW4、RW8、RW16）が用意されており、いずれも精密で低ジッターの機敏性を提供します。また、最大2キロワットまでのスケーラブルな電力サブシステムと大型太陽電池アレイを備え、ライドシェア機能も考慮して設計されています。Blue Canyon Technologiesは、これまで83機の小型衛星と2,700以上のコンポーネントを打ち上げた実績があり、Saturn-400はこれらの経験に基づいた信頼性をさらに高めています。小型衛星市場は2033年までに253億2000万ドルに成長すると予測されており、Saturn-400のようなプラットフォームは、この成長市場において重要な役割を果たすでしょう。