AirPods Pro 3、EU域内ではライブ翻訳機能が利用不可に

編集者: Tetiana Pin

Appleは2025年9月9日、最新モデルとなるAirPods Pro 3を発表しました。この新モデルは、心拍数センサー、改良されたアクティブノイズキャンセリング(ANC)、そして会話をリアルタイムで翻訳する新機能「ライブ翻訳」を搭載しています。しかし、欧州連合(EU)域内のユーザーは、このライブ翻訳機能を利用できないことが明らかになりました。

Appleの公式発表によると、AirPodsのライブ翻訳機能は、ユーザーがEU域内に居住し、かつAppleアカウントの国または地域もEUに設定されている場合に利用できません。この地理的な制限に関する具体的な理由は公式には発表されていませんが、専門家やメディアはEUの人工知能(AI)規制や一般データ保護規則(GDPR)といった厳格なデータ保護規制との関連性を指摘しています。これらの規制は、音声および翻訳サービスの提供方法に厳格な要件を課しており、Appleがこれらの規則への完全な準拠を確認するまで機能提供を見送っている可能性があります。

この制限は、ライブ翻訳機能を搭載するすべてのAirPodsモデルに影響します。具体的には、AirPods Pro 3だけでなく、AirPods Pro 2およびANC搭載のAirPods 4も対象となります。EU域内のユーザーは、所有するAirPodsのモデルに関わらず、この機能を使用できません。EU域外のユーザー向けには、ライブ翻訳は英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語の間でリアルタイム翻訳をサポートし、年内にはイタリア語、日本語、韓国語、簡体字中国語への対応も拡大する予定です。

ライブ翻訳機能以外では、AirPods Pro 3は音質の向上、従来モデルの2倍のANC性能、心拍数センサーによるワークアウト追跡、そして延長されたバッテリー寿命を提供します。AirPods Pro 3は米国で249ドルで、2025年9月19日に発売される予定です。この機能制限は、技術革新と地域ごとの規制遵守との間で企業が直面する複雑な課題を浮き彫りにしています。

ソース元

  • Рамблер

  • TechRadar

  • Son-Vidéo.com: blog

  • MacRumors

  • TechRadar

  • Apple World Today

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