Yahooが次世代AI回答エンジン「Scout」を発表:AnthropicのClaudeを基盤に採用

編集者: Veronika Radoslavskaya

Yahooは、ユーザーとサービスの関わり方を根本から変革するために設計された、AI搭載の「回答エンジン」である「Yahoo Scout(ヤフー・スカウト)」を正式に発表しました。この新しいツールは、従来の検索結果のリストを表示する形式を超え、Yahooが保有する膨大な内部データと信頼できる外部ソースを統合して、ユーザーの問いに対して直接的な回答を生成します。

Yahoo Scoutのアーキテクチャにおいて中核を成すのは、Anthropic(アンソロピック)社の大規模言語モデル「Claude(クロード)」です。Yahooが主要な基盤モデルとしてClaudeを選定した理由は、処理速度の速さ、推論の明快さ、そして安全性の高さが極めて高いレベルで両立されている点にあります。

Yahooは独自のモデルをゼロから開発するのではなく、Claudeを活用することでScoutの推論能力を強化しました。具体的には、財務報告書やニュース記事といった膨大な非構造化データを処理し、それらを人間が読みやすい簡潔な要約へと変換する「データ合成」のプロセスにこのモデルが役立てられています。

また、金融などの複雑な専門分野において、このAIは文脈に沿った解説を提供します。市場のニュースやデータを統合することで株価の変動要因を分析し、ユーザーが市場で起きている出来事をより明確に理解できるようサポートします。回答の信頼性を高めるため、Claudeの推論能力に外部の検証ツールを組み合わせ、事実に基づいた正確な情報提供を徹底しています。

Yahoo Scoutの高度な機能は、Yahooの主要な各サービス部門で専門的なツールとして展開されています。例えば「Yahoo Finance(ヤフー・ファイナンス)」では、「Analysis by Yahoo Scout」という機能が市場活動に関するタイムリーな洞察を提供しています。これは決算報告や市場ニュースを要約し、株価の動向を頻繁に更新しながら解説するものです。

「Yahoo Shopping(ヤフー・ショッピング)」においては、Scoutはリサーチアシスタントとしての役割を担います。専門家のレビューや多様な情報源からデータを集約し、ブランド間の比較や製品のメリット・デメリットを提示することで、ユーザーの意思決定をスムーズに促します。

さらに、メールやニュースといった一般的なサービスでも生産性の向上が図られています。長いメールのやり取りや長文のニュース記事から重要なポイントを抽出する要約機能を提供することで、ユーザーは必要な情報を短時間で把握することが可能になりました。

システムの正確性を支える基盤として、Claudeの推論能力は「Yahoo Intelligence(ヤフー・インテリジェンス)」プラットフォームと統合されています。これは10億以上のエンティティを追跡し、年間で数兆件もの消費者シグナルを処理する巨大なナレッジグラフです。

加えて、ScoutはMicrosoft Bing Grounding APIを組み込んでいます。これにより、AIは静的なデータセットに依存することなく、オープンウェブ上の最新情報を参照できるようになり、常に鮮度の高い回答をユーザーに届けることが可能となっています。

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ソース元

  • 24matins.fr

  • TechNave

  • Yahoo Inc.

  • Search Engine Land

  • Engadget

  • PPC Land

  • Search Engine Journal

  • eWeek

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