韓国の大手シネマチェーンであるCJ CGVは、AIとXR（拡張現実）技術を専門とするスタートアップ企業Aria Studiosと提携し、観客の音声や感情的な反応をリアルタイムで分析する生成AIを活用した革新的な「インタラクティブ・シネマ」体験を導入しました。この新たなフォーマットは、従来の受動的な映画鑑賞から、観客が物語の展開に直接影響を与える、より没入感のある体験へと移行することを目指しています。
CJ CGVの国内事業部門責任者であるチョ・ジンホ氏は、このプロジェクトが「AIを活用した参加型コンテンツが劇場で観客にどのように響くかを見る重要な機会となる」と述べ、Aria StudiosのCEOであるチェ・スウン氏も「このコラボレーションは、観客とコンテンツがリアルタイムで相互作用する新しいジャンルの始まりであり、AIベースの劇場コンテンツの新しい分野を構築していく」と期待を寄せています。CJ CGVは2025年に3つの試作品を通じて、AIの実装、上映の適合性、観客のフィードバックを評価する予定です。これは、同社が2025年1月に龍山アイパークモールで初公開した4面スクリーンを備えたScreenXシアターに続く、没入型シネマ体験への新たな挑戦となります。