アリババ、スマートグラス市場に参入:Quark AIグラスで一日中持続するバッテリー寿命を強調

編集者: Veronika Radoslavskaya

中国のテクノロジー大手アリババグループが、スマートグラス市場に本格参入を果たしました。中国国内で、同社の新型「Quark AI Glasses(クォークAIグラス)」シリーズを発表したのです。このデバイスが特に注目を集めているのは、ウェアラブル技術が抱える大きな課題、すなわち実用性を高めるための重要な機能、交換可能なバッテリーを搭載している点です。

アリババはこの革新的なデュアルバッテリーシステムにより、ユーザーに「一日中持続する」という広範な利用時間を約束しています。具体的な数値として、最大で24時間の連続使用が可能であると説明されており、これは従来のスマートデバイスのバッテリー制約を大きく緩和するものです。

Quark AI Glassesの心臓部には、アリババ独自の基盤モデルである大規模言語モデル「Qwen AI(クウェンAI)」が搭載されています。これにより、このグラスは常に起動している環境音響型パーソナルアシスタントとして機能します。操作は音声コマンドとタッチジェスチャーを通じて行われ、内蔵された骨伝導マイクがその入力を受け付けます。

ハイエンドモデルであるS1フラッグシップ(価格537米ドル相当)には、マイクロOLEDディスプレイが装備されています。これは、ユーザーの視界に情報を重ねて表示する機能を提供し、多岐にわたる実用的な機能をサポートします。具体的には、リアルタイムでの会話翻訳、買い物中の価格即時認識、そして進行方向を示すターンバイターンナビゲーションなどが挙げられます。

アリババが目指すのは「アンビエント・コンピューティング」のアプローチです。これは、一日を通して特定のタスクに対してAIアシスタントがシームレスに支援を提供するという考え方に基づいています。S1モデルに加え、より手頃な価格帯のG1モデル(268米ドル相当)も用意されており、これらはアリババのエコシステムと深く統合されています。これにより、ユーザーはAlipay(アリペイ)を利用した迅速な決済や、Taobao(タオバオ)でのショッピング連携を容易に行うことが可能です。

特にG1モデルの競争力のある価格設定は、ディスプレイを搭載した他社のスマートグラスと比較して市場に大きなインパクトを与えています。バッテリー寿命という長年の課題を解決し、さらに積極的な価格戦略を採用することで、アリババはMeta(メタ)といった既存の主要プレイヤーに対して明確な競争圧力をかけています。

現時点では、このスマートグラスの発売は中国国内市場に限定されていますが、アリババは将来的な国際展開の計画についても、追って発表する意向を示しています。同社は、単なる技術の誇示ではなく、実用的な利便性とハードウェアの信頼性に焦点を当てることが、AI搭載ウェアラブルデバイスの消費者への普及を促進する鍵になると確信しているようです。

ソース元

  • mint

  • ITP.net

  • The Tech Buzz

  • Geo News

  • South China Morning Post

  • Silicon Republic

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