ロザリア、ビョークとロンドン交響楽団参加の交響曲アルバム『Lux』を発表

カタルーニャ出身の歌姫ロザリアが、待望の4作目のスタジオアルバム『Lux』を完成させました。この壮大なプロジェクトは、2025年11月7日にコロンビア・レコーズからリリースされる予定です。このアルバムは、実験的なポップスとクラシック音楽の遺産を結びつけ、音の精神的な側面を探求するものであり、4つの「楽章」に分けられた全18曲で構成されています。

オーケストラと大規模な共同作業

『Lux』の制作には約3年が費やされ、ロザリアのキャリアにおいて最も大規模な創造的偉業となりました。この作品の核となるのは、ダニエル・ビャルナソン指揮のロンドン交響楽団（LSO）の参加です。編曲は、ピューリッツァー賞受賞者であるキャロライン・ショウが担当し、楽曲に深みと複雑さをもたらしています。

ゲストアーティストの顔ぶれも豪華です。アイスランドのビョークをはじめ、カルミーニョ、エストレージャ・モレンテ、シルビア・ペレス・クルスといった著名なアーティストが名を連ねています。さらに、ヤリツァ・イ・ス・エセンシアも参加しており、これはロザリアにとってメキシコのアーティストとの初の国際的なコラボレーションとなりました。

ロザリアは、このアルバム制作において人工知能（AI）を一切使用していないことを強く強調しています。彼女は、すべての音符とサウンドがミュージシャン間の生きた相互作用から生まれたものであり、「動く祈りのようだ」と表現し、作品の純粋な芸術性を守り抜いたことを示しました。

視覚的な象徴と先行シングル

『Lux』のジャケット写真では、ロザリアは清らかさと内なる光を象徴する白い修道服のような衣装をまとっています。アルバムのビジュアルプレミアはマドリードのグラン・ビア通りで行われ、大規模な光のショーが展開されました。建物のファサードが光の神殿へと変貌し、彼女の新作のオーケストラの鼓動を反映させました。

リリースに先立ち、10月27日には先行シングル「Berghain」が公開されました。この楽曲は、スペイン語、英語、ドイツ語の3ヶ国語が織り交ぜられた重層的な構成を持ち、ビョークとイヴ・テュモアの声が絡み合う複雑な作品となっています。

精神的な探求とリリース詳細

ロザリアによると、アルバムに収録されている14の言語パートは、それぞれ女性の神秘と変容の異なる側面を体現する14人の女性聖人の生涯を象徴しているとのことです。この作品全体が、女性の魂と精神的な経験を深く掘り下げています。

フィジカル版（CDおよびアナログ盤）には、「Focu ’ranni」、「Jeanne」、「Novia Robot」の3曲の限定トラックが追加されますが、デジタル配信版は全15曲に短縮されます。この『Lux』の初のライブパフォーマンスは、11月7日にLOS40ミュージック・アワード・サンタンデールにて行われる予定であり、そこでこの作品は光、静寂、そして女性の魂に関するオーケストラの告白として、完全な舞台作品として披露されます。