カナダ出身のプロデューサー、カイ・タナダが、待望の4thスタジオアルバム『Ain't No Damn Way!』を2025年8月15日にリリースした。本作は、彼のダンスミュージックのルーツに回帰した作品であり、インストゥルメンタル中心の楽曲が多数収録されている。
アルバムには、「Space Invader」、「Championship」、「Do It! (Again!) (feat. TLC)」といった楽曲が含まれている。特に「Do It! (Again!)」では、伝説的なR&BグループTLCがフィーチャーされており、往年のファンを唸らせる仕上がりとなっている。このアルバムは、2024年にリリースされグラミー賞にノミネートされた『Timeless』に続く作品である。
カイ・タナダは、アルバムのリリースと同時に、フレンチエレクトロデュオJusticeとの共同ヘッドライナーツアーを発表した。この北米ツアーは、2025年10月16日にバンクーバーを皮切りにスタートし、シカゴ、ブルックリン、マイアミなど、主要都市を巡る。このツアーは、両アーティストが2024年6月にパリのサクレ・クール寺院で共演して以来の再会となる。
『Ain't No Damn Way!』は、カイ・タナダが自身のダンスミュージックのルーツに意図的に立ち返った作品であり、彼の革新的なプロデューサーとしてのキャリアをさらに深めるものとなっている。アルバムは、ワークアウト、ダンス、勉強など、ビートを愛する人々のために作られたと語っており、そのインストゥルメンタル中心のアプローチが強調されている。このアルバムは、彼の音楽的進化の証であり、ジャンルを超えた彼の才能を示している。特に、TLCの楽曲をサンプリングした「Do It! (Again!)」は、過去と現在を繋ぐ架け橋となり、リスナーに新たな感動を与えている。このアルバムは、彼の音楽が時代を超えて愛されるものであることを証明している。