俳優のキアヌ・リーブス氏(61歳)とアーティストのアレクサンドラ・グラント氏が、2025年10月13日にニューヨーク市で開催された新作映画『グッド・フォーチュン』のプレミア上映会に揃って出席し、長らく続いていた二人の結婚の噂について公に言及した。この公の場は、表面的な憶測に終止符を打ち、二人の関係の真実を浮き彫りにする機会となった。
結婚の憶測は、グラント氏が2025年9月にソーシャルメディアに投稿したキス写真がきっかけで高まったが、彼女自身はその投稿が婚約や結婚を意味するものではないと明確に否定していた。リーブス氏は、この誤報によって寄せられた祝福に対し、グラント氏が公の場で適切な説明をしてくれたことに感謝の意を示した。二人は2018年頃から交際が報じられており、プレミアでは手を取り合ってレッドカーペットを歩き、リーブス氏はストライプの茶色のスーツ、グラント氏はネイビーブルーのドレスという装いで、揺るぎない絆を改めて示した。リーブス氏の代理人も以前、結婚の報道は事実ではないとの声明を発表していた。
リーブス氏がこの件について語った際、「それは初めてではない」と述べ、二人が長い間交際していることを改めて強調した。グラント氏のソーシャルメディアでの対応は、情報が拡散する現代において、自らの現実を明確に認識し、他者の解釈に流されないことの重要性を示唆している。彼女の投稿は、祝福への感謝を示しつつも、「現実」を伝えるという、自己の領域を守るための明確な意思表示であった。
この映画『グッド・フォーチュン』は、コメディアンのアジズ・アンサリ氏が脚本・監督を務めた長編デビュー作であり、リーブス氏は人間界に介入する天使ガブリエル役を演じている。共演者のサンドラ・オー氏やアンサリ監督もプレミアに出席した。この作品は、努力しても報われない人間(アンサリ氏)の人生を良くしようと奮闘する天使ガブリエルが、彼と裕福な雇用主(セス・ローゲン氏)の人生を入れ替えるという、現代社会の不公平さを風刺するファンタジー要素を含んでいる。映画の撮影は、2023年の全米脚本家組合ストライキの影響で遅延した後、2024年1月にロサンゼルスで開始された。また、本作は2025年9月6日にトロント国際映画祭でプレミア上映されており、全米公開は10月17日に予定されている。