イタリア映画『明日は明日』、ゴールデンパンダ賞で作品賞を受賞

編集者: An goldy

イタリアのパオラ・コテレラ監督による映画『明日は明日』(原題:C'è ancora domani)が、第2回ゴールデンパンダ賞で作品賞を受賞しました。この賞は中国・成都で開催され、文化交流を促進する国際的な作品を表彰するものです。授賞式は9月13日に開催され、6億人以上の視聴者に届けられました。

コテレラ監督はビデオメッセージで、映画が文化の架け橋となる力を持っていることを強調しました。本作は2023年の公開以来、イタリア国内でゴールデン・グローブ賞やダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞など、数々の栄誉を獲得しています。中国では「Unknown Pleasures Pictures」が配給を手がけ、興行収入でも成功を収めており、公開から4週間で約600万ドル(約4,350万人民元)を記録しました。これにより、中国はイタリアに次ぐ第2の市場となっています。

ゴールデンパンダ賞は、世界中の映画製作者が交流し、互いの文化を学び合うための重要なプラットフォームです。第2回大会には126の国と地域から5,343作品が応募され、そのうち73.2%が国際的な作品でした。コテレラ監督は、この賞が中国の観客に自身の作品が受け入れられたことへの感謝を述べ、「映画は国境、言語、文化を超えて私たちを結びつける力がある」と語りました。

本作を中国で配給した映画監督のジャ・ジャンクーは、「『明日は明日』は、中国の女性観客の間で高まっている女性意識に響くものがある」とコメントしています。彼は、本作が女性が公的な場に進出する主体性を持つことができると示唆している点が、観客の共感を呼んでいると分析しています。ポストウォーのローマを舞台に、女性が権利のために奮闘する姿を描いた本作の普遍的なテーマは、国境を越えて多くの人々の心に響いています。

ソース元

  • Notiulti

  • Rai News

  • Fanpage.it

  • Cineuropa

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