パリ・オートクチュール・ウィーク期間中の2025年7月9日(水)、メゾン マルジェラは、Glenn Martens氏による初のオートクチュールコレクションを発表しました。この発表は、クリエイティブな伝統とクチュールの精神を継承しつつ、メゾン マルジェラにとって新たな時代を象徴するものです。
今シーズンのコレクションは、2025年秋冬「Artisanal(職人的)」と題され、パリのアートシーンで重要な場所であるサントキャトル・パリで披露されました。ショーは、神秘的な世界へと観客を誘う、没入感あふれる演劇的な雰囲気の中で行われました。モデルたちは、ゴシック彫刻やアンティークのパッチワークを想起させる、精巧なマスクを着用していました。
フロントローには、フィリピン・ルロワ=ボーリュー氏、カーディ・B氏、ナターシャ・ポリ氏、テッサ・トンプソン氏をはじめとする著名人が集まりました。各々は、メゾンのアヴァンギャルドな精神を反映し、それぞれの個性的なスタイルでイベントを彩りました。Glenn Martens氏は、アントワープ王立芸術アカデミーの卒業生であり、John Galliano氏の後任としてメゾンを率いています。
この「Artisanal」コレクションは、メゾンの伝統と現代的で大胆なビジョンを融合させた点が称賛されています。創業者であるMartin Margiela氏の精神に忠実に、リサイクル技術とコンセプトに基づいた伝統が強調されました。このデビューコレクションは、メゾン マルジェラの歴史における大きな転換点と見なされています。
今回のコレクションは、日本のファッション愛好家にとっても、メゾンの革新性と伝統への敬意を示す重要な出来事として注目されるでしょう。日本の美意識に通じる、繊細な技術と大胆な表現の融合は、今後のメゾン マルジェラの展開に期待を抱かせます。