テキサス州在住のデザイナー、シュガー・ゲイ・イスバー氏が、最近「Spoils of the Sea（海の戦利品）」コレクションを発表し、1億年以上前の化石化したサメの歯を、ユニークなジュエリーに変身させました。このコレクションは、金メッキのペンダントを特徴とし、専門家によってクロム加工され、ヴィンテージクリスタルが飾られており、先史時代と現代デザインの融合を実現しています。
イスバー氏のサメの歯への情熱は、歯科医である父親の影響を受け、子供時代に遡ります。10代の頃に初めて手に入れたサメの歯は、今も彼女の手元にあります。20年以上の歳月をかけ、考古学的な冒険や海賊物語を想起させるジュエリーを制作するキャリアを築いてきました。
作品の美しさを高めるため、イスバー氏は、アメリカ合衆国造幣局との仕事で知られるロードアイランド州のクロム加工専門家とコラボレーションしました。専門家は、郵送で送られてきた歯を見て驚きと称賛の声を上げ、ジュエリーに素晴らしい仕上がりをもたらしました。
イスバー氏の哲学は明確です。化石は埃をかぶった展示ケースに収められるべきではなく、むしろ、着用者を過去の歴史と神秘に繋げるアクセサリーとして活用されるべきです。「Spoils of the Sea」コレクションの作品は、すでに雑誌、レッドカーペット、さらにはNetflix映画を含む映画作品で取り上げられています。しかし、セレブリティだけのものではありません。ダイバー、花嫁、大学教授も、これらのユニークなジュエリーを愛用しています。
デザイナーとしてのキャリアに加え、イスバー氏は2012年からオースティン・コミュニティ・カレッジでジュエリー制作を教えており、DIYジュエリーに関する2冊の本を執筆し、最近ではテキサス州のトップ50の職人の一人として認められました。また、Fire Mountain Gemsのクリエイティブアンバサダーも務め、骨、金属、そして想像力の組み合わせを追求し続けています。
「Spoils of the Sea」コレクションは、先史時代の捕食者の失われた歯など、意外な要素の中に美しさを見出すことができるということを思い出させてくれます。それは、遠い過去との具体的な繋がりを現代にもたらすのです。
イスバー氏の作品は、日本の伝統工芸における「侘び寂び」の精神にも通じるものがあります。朽ちかけたものの中に美を見出すという思想は、日本の美意識に深く根付いています。また、彼女のジュエリーは、日本の洗練されたファッションセンスにもマッチし、年齢や性別を問わず、多くの人々に受け入れられるでしょう。