ローマのパラッツォ・デッレ・エスポジツィオーニとミラノのパラッツォ・レアーレは共同で、マリオ・ジャコメッリの生誕100年を記念する展覧会を2025年5月から8月まで開催します。「マリオ・ジャコメッリ：写真家と芸術家」（ローマ）、「マリオ・ジャコメッリ：写真家と詩人」（ミラノ）と題されたこれらの展覧会では、600点以上のオリジナルプリントが展示され、その多くはこれまで未公開のものです。
バルトロメオ・ピエトロマルキとカチューシャ・ビオンディ・ジャコメッリがキュレーションしたローマ展では、ジャコメッリの写真と現代美術とのつながりを強調し、彼自身の作品とアフロ・バサルデッラ、アルベルト・ブッリ、ヤニス・クネリス、エンツォ・クッキ、ロジャー・バレンなどの巨匠との対話を特徴としています。専用スペースでは、彼の有名なシリーズ「顔に触れる手がない」（1961-1963）が紹介されます。
ミラノ展では、ジャコメッリと詩との関係を探求し、詩人からインスピレーションを得たイメージや、フランチェスコ・ペルムニアンとのコラボレーションを紹介します。どちらの展覧会も、ジャコメッリの芸術的ビジョンと、写真や視覚文化への影響に関する補完的な視点を提供します。