*Nature Communications*に掲載された画期的な研究は、「食事の記憶」を作成し保存する脳内の特定のニューロンを特定しました。腹側海馬にあるこれらのニューロンは、*何*を食べたかだけでなく、食事が*いつ*起こったかをも記録し、研究者が「食事エングラム」と呼ぶものを形成します。
食事エングラムと食行動
南カリフォルニア大学(USC)の研究者は、実験ラットでこれらの食事エングラムを破壊すると、過食と、食事がどこにあったかを思い出せないことが判明しました。これは、食事の記憶と空腹の制御との直接的な関連性を示唆しています。2025年6月11日に発表されたこの研究は、記憶に問題のある人や、注意散漫な状態で食事をする人がなぜ多く食べ過ぎるのかについての洞察を提供します。
体重管理への影響
この発見は、食事の記憶に焦点を当てることが、体重管理にとって、食品の選択自体と同じくらい重要である可能性があることを示唆しています。この研究はまた、注意散漫な食事は食事の記憶を損ない、過剰摂取に貢献する可能性があるため、マインドフルイーティングの重要性を強調しています。この研究は、食品消費に関する記憶を強化することにより、肥満を理解し治療するための新しい道を開きます。