ダージリン動物園、ヒマラヤの野生生物のDNA保存で先駆的な取り組み

西ベンガル州ダージリンにあるパドマジャ・ナイドゥ・ヒマラヤ動物園は、インドで初めて雪の多い地域に生息する野生生物のDNAサンプルを保存する動物園となりました。野生生物保護責任者のデバル・ロイ氏によると、土着の動物から60のDNAサンプルがプロファイリングのために収集されました。 交通事故や飼育下で得られたレッサーパンダやユキヒョウなどの動物の組織は、DNA保存のために使用されます。2023年に開始されたこのプロジェクトは、ハイデラバードの細胞分子生物学センターとの共同研究です。 極低温保存イニシアチブは、これらの種が絶滅の危機に瀕した場合に、保存された遺伝物質が研究や将来の保護活動に役立つようにすることを目的としています。動物園内の専用の研究室では、DNAサンプルを液体窒素で満たされた鋼鉄製の容器に冷凍温度で保管しています。標高2,150メートルの場所にあるこの動物園は、ヒマラヤ地域の生物多様性に関する研究を継続します。